日本製鉄大分排出 ばいじん公害被害続く 田村議員、住民から聞き取り

69488332_1330066960535484_4502381080724111360_n 日本製鉄(旧新日鉄住金)大分製鉄所(大分市)の排出するばいじん公害について日本共産党の田村貴昭衆院議員は9月4日、現地を調査し、住民から被害の実態を聞き取りました。

田村氏は、党市議団とも力を合わせ、製鉄所の高炉に大型集じん機を設置させるなど粘り強い運動を進めてきた「ばいじん公害をなくす会大分」の足立摂代表らと懇談しました。

足立氏は「行政と企業間で1平方キロメートル当たり月6トンの排出基準が定められ、企業はそれを守っているというが、被害は今も続いている。公害根絶の足を引っ張っているのは国による規制がないからではないか。どうか風穴を開けていただきたい」と訴えました。

田村氏は、足立氏や堤栄三県議らとともに工場から約400メートルの距離にある県営住宅を訪ねました。住民が「開けたことがない」という北側の窓から薄茶色の煙を吐く高炉の煙突が見えました。ベランダにあるエアコン室外機や洗濯機が薄黒く汚れているのが確認できました。住民は「雨が降った後などにうっすちと積もり、部屋の中にも舞い込む」と話しました。

田村氏は足立氏らに「県、市にもヒアリングなどしてさらに調査を進め、国に声を届けたい」と応じました。(しんぶん赤旗 2019年9月7日)