豚コレラの感染が各地に広がるなか、日本共産党国会議員団は9月20日、国内で飼育されている豚に対し予防的ワクチンの接種のための実施計画を早期に策定することなどを江藤拓農林水産相に申し入れました。 申し入れには、田村貴昭、藤野保史両衆院議員、伊藤岳参院議員、紙智子、井上哲士両参院議員の秘書が参加しました。
申し入れでは、現行の対策では感染拡大を止めるのは困難なこと、再発への不安から営農再開に踏み切れない農家が多数あることなどを指摘。(1)検討段階から、関係者の意見をよく聞いてワクチン接種の実施計画を早期に策定(2)殺処分の十分な補償など確実に営農再開できるための養豚農家への経営支援策の抜本的拡充(3)動物検疫官、検疫探知犬の大幅増員・増頭など水際検疫対策の抜本的強化―を要望しました。
田村氏は、空舎期間の固定経費を支援する家畜防疫互助基金について「最大9カ月分の経費を支援する制度だが、すでに空舎期間が9カ月を超える農家が出ている」と指摘しました。
申し入れに対し江藤農水相は「まさに的を射たご意見ばかりで、何も言い返すことはございません」と応じました。
参院埼玉選挙区選出の伊藤氏は同県でも豚コレラが発生したことにふれ「埼玉の声もきいてほしい」と要望、衆院比例北陸信越ブロック選出の藤野氏は「大臣との話を現地にも伝え効果的に対策できるようにしていきたい」と述べました。(しんぶん赤旗 2019年9月21日)