大雨影響で油流出 キュウリが全滅 田村議員が被害調査 佐賀

枯れたキュウリを前に鵜池さんの話を聞く田村氏=21日、佐賀県大町町 日本共産党の田村貴昭衆院議員は9月21日、記録的な大雨(8月28日)で佐賀鉄工所から油が流出した佐賀県大町町で、農家などを訪ね、被害調査をしました。
 
キュウリのハウス栽培を家族で営む男性(70)はビニールハウスを7棟もち、年間約60トンを出荷します。ハウスからは鉄工所を目視できる距離で、油が流れ込んだといいます。被害額はハウスだけでも2000万円以上。まだローンが残っているものもあります。
 
 男性は「これまでキュウリにかけてやってきました。これから年末にかけて収穫するのに少しだけ取っただけで全滅です。何もなくなりました」と話しました。
 
 大町町の水川一哉町長と懇談。水川町長は「町としても限られた予算のなか職員たちも、がんばっています。国や県からの支援を」と話しました。
 
 田村議員は調査後、「改めて流出の被害をまざまざと見ました。一つは油被害で住めないと判断された家が全壊の判定をされている。国はこういう措置をしっかりとることと泥の撤去など公費解体で支援法を適用させていきたい。もう一つが農業被害。被災者向けの支援事業が必要です。八ウスの建て替えや機械の入れ替えなど大変な費用がかかります。行政が被災者向けの支援をフル活動させる必要があります」と話しました。(しんぶん赤旗 2019年9月25日)