北九州市門司区の急傾斜地に大規模太陽光発電施設(メガソーラー)開発が計画されている問題で、日本共産党の田村貴昭衆院議員は12月17日、現地を調査し住民から話を聞きました。
計画は同区の戸ノ上山(標高517・8メートル)の急傾斜地に「東日本ECO開発」が敷地4万6200平方メートルを整備、1万3200平方メートルのメガソーラーを建設するもの。予定地のすぐ下には民家や幹線道路があります。自然景観に恵まれた現地は市の「風致地区」に指定され開発には一定の条件を満たす必要があります。
田村氏は、住民とともに低木に覆われた斜面を登って現地や排水路、隣接した砂防ダムを視察し地元公民館で懇談。中村秀美・城山
町内会長が、大雨による土砂災害の危険や景観の悪化、不十分な会社側の説明などを訴え、以前現地の墓地開発が泥水の流出でとん挫した経緯も解説。「水害があれば町に被害が出る。建設の許可が出る前に阻止したい」と語りました。
田村氏は、「気候変動でどれだけの大雨が降るか分からない中の乱暴な開発に危機意識を持ちました。国も住民合意が大事だと言い始めている。町内の総意にそって県議、市議と対処していきたい」と話しました。(しんぶん赤旗 2019年12月20日)