日本共産党の田村貴昭衆院議員、まじま省三衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補は12月25日、那覇市の首里城を訪れ、10月31日の火災で焼失した正殿、南殿、北殿などを視察しました。古堅茂治・党那覇市議団長が同行しました。
現場では、市消防局中央消防署の照屋雅浩署長、指定管理者「沖縄美(ちゅ)ら島財団」首里城事業課の上江洲安亨(うえず・やすゆき)副参事が案内しました。
一行が焼損した奉神門をくぐると、御庭(うなー)という赤茶と白のしま模様の広場に、黒焦げたがれきや灰が数力所に集められているのが目に入ってきました。消火活動の陣頭指揮を執った照屋署長は、木造部分があるため火の勢いが強く、延焼を防ぐことに専念したと説明しました。
上江洲副参事は、収蔵品約1500点のうち395点が焼失し、残った品も傷んでいると指摘。「修理は復興より時間がかかります。ほとんどが国・県・市指定文化財ではないので、今の法律では公的補助がありません」と不安を囗にしました。
田村氏は「文化財の修理に法律の壁があることがわかりました。赤嶺政賢党衆院議員や沖縄選出の国会議員と力を合わせて再建と文化財の保護に力を尽くしたい。首里城周辺施設一体での再建が県民・市民の願いなので、全力を挙げます」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2019年12月27日)