日本共産党の田村貴昭衆院議員は1月6日、宮崎県串間市遍保ケ野地域の盗伐被害現場を調査しました。
宮崎県盗伐被害者の会の海老原裕美会長は「近隣の人たちは2016年に伐採が行われていたと話していた」と述べました。伐採現場は、人家の少ない山の奥にあり、伐採後3年で雑木が生い茂っていました。
現場を案内した80代の被害女性は、子の名義の山を盗伐されました。51年前に茶畑だった土地を買い取り、杉を植えて管理してきました。女性は串間市から離れた宮崎市に住んでおり、盗伐に気付いたのは10年ぶりに山を見に行った昨年10月でした。串間市役所に公文書開示請求すると、伐採に必要な伐採届が提出されていないことが分かりました。
女性は「杉を切らせてくれという相談も無かった。山を見に来たら全て切られていた」と語りました。女性の土地以外にも5~6軒の土地が被害にあっています。
女性は「土砂崩れが起きて、下の畑に被害が出たら補償しろと言われるかもしれない。奇麗な段々畑のお茶畑だった山が荒れてしまった。植林して元通りにしてほしい」と訴えました。
調査後、田村氏は「樹齢50年近い立派な杉も切られており、所有者に無断で伐採し利益を得ている業者がいることは許せない。市役所に伐採届が出ていないことも明らかになったので、地方機関とも協力し、違法伐採を無くすために国会でも取り上げていきたい」と述べました。
来住一人県議、児玉征威串間市議が同行しました。(しんぶん赤旗 2020年1月8日)