米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転が狙われる鹿児島県・馬毛島(まげしま)がある西之表(にしのおもて)市で2月3日、日本共産党の田村貴昭衆院議員、まじま省三衆院九州・沖縄比例予定候補が現地調査し、八板俊輔市長や住民と意見交換しました。
訓練移転をめぐり防衛省は、島の大半を所有する開発会社タストン・エアポートから、昨年12月20日時点で土地の63%を取得しています。
馬毛島を調査した田村氏らは、手つかずの自然を確認。意見交換した八板市長は「馬毛島の活用についてFCLP以外のふさわしい活用の仕方があると考えている。馬毛島をどう活用したらいいのかを議論していきたい」と語りました。
「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(会長・三宅公人医師)との意見交換には、幅広い市民や市議が参加しました。
田村氏は防衛省資料を示し、政府が沖縄・普天間飛行場移設事業の予算を、国会審議なしに馬毛島の設計や取得に流用していると指摘。まじま氏は「反対する現場のみなさんと頑張る」と述べました。
魚釣りで何度も島に渡っている男性(78)は「予算流用の話は許されない。反対の理由は大事な自然を守って残したいからです」と訴えました。
平良行雄県議、中野英作党熊毛地区委員長らが同行しました。(しんぶん赤旗 2020年2月5日)