“力対力の結果は悲惨” 日出生台・米軍演習に抗議 大分

2AD09389-031D-4D6C-AC2E-374804C9346E (2) 大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で4月16日に始まった在沖縄米海兵隊の実弾砲撃演習に抗議して、労働組合や民主団体、日本共産党などが加わる「日出生台での米軍演習に反対する大分県各界連絡会」は17日、「日出生台集会」を九重町で開きました。九州各地から150人が参加しました。
 
 演習は日出生台では15回目。開会あいさつした田辺修・県医療生協理事は、HIMARS(高機動ロケット砲システム)の持ち込み、演習初日の白リン弾砲撃など「これまでになく不安が広がっている。戦争につながる演習は許さないの声を上げよう」と呼びかけました。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員が情勢報告し、日出生台で「過去最大規模」といわれる演習の詳細が周辺住民にさえ知らされないのは大問題と批判。「米軍と自衛隊が一体となって進める力対力の戦略がどんなに悲惨な結果をもたらすのかはロシアのウクライナ侵略を見れば明らかだ」と述べ、核兵器禁止条約への参加、軍事同盟解消が平和への道であり、憲法9条を持つ日本の役割だと力を込めました。(動画はコチラ)
 
 畜産農家の女性は「農作業や牛の放牧が始まろうという春になぜ米軍は来るのか」と憤り、住民グループ「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次さんは「厳しい監視の目を光らせる」と決意を述べました。
 
 集会後、田村氏はゲート前での抗議集会や監視小屋を訪ね、激励しました。(しんぶん赤旗 2022年4月19日)