福岡・築城(ついき)基地所属のF2戦闘機2機が訓練中に接触事故を起こした問題で、日本共産党の田村貴昭衆院議員と真島省三前衆院議員は11月21日、防衛省に抗議し、事実関係の説明を求めました。
事故は、11月2日午後3時53分ごろに訓練空域内の長崎県五島市から70~80キロの日本海で発生。担当者は、訓練終了後に2機の戦闘機が高さ5メートル、横11メートル程度まで接近して、機体の部品紛失などの異常がないかをお互いに確認する相互外観点検(バトルダメージチェック)中に接触したと回答しました。
事故後、午後5時すぎに、福岡県、同県の築城町、行橋(ゆくはし)市、みやこ町には通知しましたが、訓練空域内で、上空を通過した長崎県には通知していないことが明らかになりました。
田村、真島両氏は、全国で自衛隊の航空機事故がこの4年間で9件(20人死亡、2人行方不明)発生し、急増していると指摘。「大惨事につながりかねない深刻な事故だ。訓練でくたくたになっている状態で、なぜそういう危険なことを行うのか」「滑走路延長などの基地強化とともに、米軍との共同訓練が繰り返され、隊員の負荷が高まっている恐れがある。人的ミスであれば、原因を掘り下げる必要がある」とただし、「人的要因と推定した」として訓練を再開したことに対し、厳しく抗議しました。(しんぶん赤旗 2018年11月23日)