車いす客負傷 改善を 田村貴昭議員が西鉄に要請 福岡

9105 日本共産党の田村貴昭衆院議員は12月28日、福岡市の西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線を利用した車いす乗客が、駅員が介助を失念したために負傷したことから西鉄と国土交通九州運輸局へ宛てた改善の要望を受け、西鉄へ申し入れをしました。福岡市の堀内徹夫党市議が同行しました。
 
 要望では、降車時に駅員の介助がなかったため、降車の意思を伝えようと、とっさに出した手が自動扉に挟まれ負傷した被害を告発。介助なしでも乗降できるよう車両とホームの隙間、段差をなくすこと、改善まで絶対に失念がないようにする仕組みを作ることなどを求めています。
 
 西鉄からは鉄道事業本部運転車両部の細川哲哉運転課長ら5人が応対。当時、駅員が警報ベルの鳴動に対応していたなどの経緯を説明しましたが、駅員の対応が不十分だったことや、乗務員に降車駅が伝わっていなかった上に降車の確認もできておらず、運用の不備が浮き彫りになりました。
 
 田村氏は、要望では被害者がけがに対する補償も求めていることなどから「不利益のないようにしてほしい」と述べました。堀内氏はそれに加えて、ホームドアの設置などの改善を要望しました。(しんぶん赤旗 2023年12月29日)