保険で良い歯科医療を 全国連絡会が集会 請願署名19万人分、国会提出

スクリーンショット 2025-06-06 101959 歯科医療従事者や患者でつくる「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は6月5日、国会内で署名提出集会を開きました。保険診療によるより良い歯科医療を求める請願署名19万1216人分を国会に提出しました。全国の歯科医師などオンラインを含め約400人が参加しました。
 
 雨松真希人会長は、全国各地で取り組んだ署名活動の経験を紹介し「(署名には)生活の中で歯科医療に苦しむ人の思いが詰まっている」と強調。自身も歯科技工士として人材の減少や廃業など、現場の危機を肌で感じていると述べ、集会を通じて「ここからはじまる新たな一歩にしていこう」と呼びかけました。
 
 宇佐美宏副会長は、政府の医療改悪で歯科だけでなく医科でも保険診療全体が厳しい状況に追い込まれている実態を報告。公的保険範囲が縮小されれば患者負担の増加につながると懸念を表明しました。
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 患者代表の寺崎由郎三重連絡会世話人は、年金生活のなかで医療費の3割負担が重荷になっていると語ります。保険適用外のために入る民間保険の保険料負担も大きいと述べ、人権として社会保障の充実を訴えました。
 
 請願は▽患者窓口負担の引き下げ▽保険適用の拡大▽歯科医療への予算拡大―を求めています。
 
 野党議員が参加しあいさつしました。日本共産党からは小池晃書記局長、倉林明子副委員長、田村貴昭衆院議員、伊藤岳参院議員が参加。山下芳生副委員長、山添拓参院議員がメッセージを寄せました。(しんぶん赤旗 2025年6月6日)