田村貴昭議員は11月21日の衆院農林水産委員会で、森林盗伐問題を取り上げ、宮崎県では2万本以上に被害が拡大する中、警察が被害届を受理しない現状を示し、国に早急な対策を求めました。
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田村氏は「誤伐を言い逃れに県内で犯罪行為がまかり通っている」と指摘。スギ200本が切られた同県国富町木脇付近の写真を示し、「地籍調査の境界標が打たれており素人でも間違わない。道路から見えないように杉の木一列だけが残してある」と告発すると、驚きの声が上がりました。
田村氏は、警察への盗伐被害届は17年が40件、今年は56件(10月末現在)と年々増える一方、書類送検は17年で4件、今年は0だと紹介。犯罪日が特定できないなどとして被害届が受理されなかった被害者の声を示し、「被害者の立場にまず立つべきだ」と指導を求めました。
業者が林野庁の補助を受けて導入した高性能林業機械で盗伐をした場合の対処を質問。同庁担当者は「あってはならない。厳しく指導し、補助金の取り消しも検討する」と答弁。吉川貴盛農水相も「無断伐採は大変遺憾だ。都道府県と連携し対策を強化する」と表明しました。
田村氏は、盗伐が治山機能を奪い自然災害を招くと指摘。徹底した取り締まりと摘発を求めました。(しんぶん赤旗 2018年1月24日)