田村貴昭議員は2月28日の衆院財務金融委員会で、2024年度以降年5700億円程度の大規模な企業減税が盛り込まれているとして、反省もなく大企業にさらなる恩恵を与えるものだと批判しました。(質問動画はコチラ)
昨年12月公表の与党税制改正大綱で「近年の累次の法人税改革は意図した成果を上げてこなかった」としていることについて、鈴木俊一財務相は「政府においても今後客観的、実証的な検証が求められる」と述べ、法人税率引き上げも視野に入れた検討に言及しました。
田村氏は、過去10年では研究開発減税が年平均6300億円上る一方、研究開発費総額は年3400億円しか伸びておらず、意図した成果が上がっていないのは明らかだとして、ゼロベースでの見直しを求めました。
田村氏が、電気自動車や半導体産業に今後10年間にわたる減税を反省もなく保証する戦略分野国内生産促進税制の創設による税規模の総額をただすと、青木孝徳主税局長は1・9兆円程度だとの試算を明らかにしました。
田村氏は、半導体分野では「歯止めのない国費投入になっている」と批判。台湾企業TSMCに総額1・2兆円の補助金を国が提供しているが、熊本県内では半導体工場建設の高い賃金に労働力が引き寄せられ、地元企業で人手不足が起き、地下水汚染などで地域経済を壊している実態への認識をただしました。岩田和親経済産業副大臣は地域の不安に「県庁等と連携して最大限取り組む」とのあいまいな答弁に終始しました。(しんぶん赤旗 2024年3月4日)