日本共産党の田村貴昭衆院議員は3月24日の総務委員会で、籾井勝人NHK会長が昨年1月の就任直後から今日にいたるまで、政府の主張に沿った思考を、個人的意見としてNHK会長として公の場で表明し続けている問題を追及しました。
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田村議員は、籾井氏の「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」という就任時の発言や、「従軍慰安婦」番組について「正式に政府のスタンスが見えない」という今年2月の発言に対して、浜田健一郎経営委員長に見解を求めました。
浜田氏は「籾井会長の誤解を招くような言動により、NHKをとりまく状況が混乱していることは残念。NHK会長は大きな影響を持つということを、一層強く自覚していただきたい」と述べました。
田村議員は、戦後70年関連番組の制作・放映について現場に検討を求めているのかと追及しました。籾井氏は「日本が廃虚から立ち上がり今日に至ったということも放送してくれればという期待を持っていると言った」と自らの意見を表明。「慰安婦」問題について「政府談話が出た後で、広く意見を拾う」と述べました。
田村議員は、この間経営委員会が会長に4回も注意・申し入れをしたこと自体が前代未聞であり、NHKのトップにふさわしくないと改めて指摘しました。
また田村議員は、籾井氏が私的ゴルフでハイヤーを使用した問題で、「秘書室に手配を要請したことが公私混同そのものだ。トップが自ら規律違反をしている」と批判しました。(しんぶん赤旗 2015年3月25日)