日本共産党の田村貴昭議員は3月14日の衆院農林水産委員会で、豚コレラ感染の責任をもっぱら農家の衛生管理に押し付けている政府を批判し、防疫体制強化を強く要求しました。(質問動画はコチラ)
田村氏は、ウイルスを持ち込ませないことが政府の第一義的な責務だとし、防疫官や探知犬の体制が追いつかないもとでウイルスが侵入したと指摘。吉川貴盛農水相は「防疫体制は強化する」としながら、政府の責任については答えず、「検疫のみでは100%防ぐことは非常に難しい」と開き直りました。
田村氏は「大多数の農家が基準を守って衛生管理をしていることは、国も立ち入り検査をして認めている。指導を受けた農家も努力して対策を講じている」と指摘。小里泰弘農水副大臣が「(飼養衛生管理基準を)守っていれば、ここまでの感染拡大はなかった」と発言したことに対し、「(感染原因の)すべてを“管理基準を守っていない”からだと一くくりにしてはダメだ」と批判。飼養衛生管理基準の順守は大事だが、守っていてもウイルスが入ってしまっている実態があると述べ、感染原因を特定する必要があると強調しました。
また、国際郵便物についても、「探知犬(の配備)は川崎東郵便局と一部の空港での体制にとどまっているが、多くの空港や港の郵便物はノーチェックだ。膨大な国際宅配物にも探知犬はいまだ充てられていない」と述べ、不十分な防疫体制の実態を告発しました。(しんぶん赤旗 2019年2019年3月15日)