エッセイ

赤旗「水曜随想」 声なき怒りの声原動力に/衆院議員 田村貴昭

田村貴昭 毎朝、新聞の川柳欄に目を通す。自民党の裏金事件に国民は怒り心頭。五七五を通して思いがビンビン伝わってくる。「裏金を能登にやれよ民の声」。憤まんやるかたない。
 
 「国民をなめんじゃないよ自民党」。直球勝負の一句、そうだ!使途不明の政冶資金は、脱税の疑いもある。ちゃんと申告しろ。
 
 怒りの句は発展してゆく。「こんな人選んだあなたが悪いのよ」なるほど。「だったらさあんな党には入れるなよ」ごもっとも。そしてさらに発展。「白黒は次の選挙でつけましょう」。そのとおり。底なしの金権腐敗に総選挙で審判を。あなたのご支持を日本共産党へ。うん、演説にも生かせそうだ。
 
 「しんぶん赤旗」のスクープから始まった裏金問題。秀作の「赤旗に白旗あげる自民党」を集会で紹介すれば拍手喝采。続いて「赤旗に白旗上げた5人衆」も登場。安倍派幹部4人が政倫審に出席した。今度は派閥会長クラスの証人喚問だ。白旗はまだ上げていない。企業・団体献金、パーティー券購入を禁止させてこそ降参となる。追及の手を決して緩めまい。
 
 今国会、私自身の質問はすでに8回。能登の地盤隆起による漁船調査は当初想定していなかったが、予算委員会で「国がやる」と農水大臣が約束。漁民の心配を対策に実らせることができた。米軍基地の有害PCB処理を防衛省が肩代わりするとんでもない問題を追及し、環境大臣から日本の処理施設で今後「想定しない」の答弁を引き出した。となれば国外に搬出させる以外にない。ひとつひとつの質問で、政治を動かしたい。
 
 結ひに拙句。「声なき声怒りの声が原動力」(しんぶん赤旗 2024年3月6日)

赤旗「水曜随想」 さらに被災者に希望を/衆議院議員 田村貴昭

GEmXaYibQAATLeG 能登半島地震の被災者に温かくバランスのとれた食事を。床の上に寝るのは健康を害し、災害関運死に至ることも。災害救助の基本が実施されておらず、国会で緊急改善を要望(24日、予算委員会)したら、にわかに前進した。
 
 ある避難所の「昼食なし」、「ヤクルト1本」の掲示が「炊き出し」に。避難所にもビニールハウスで過ごす被災者にも段ボールベッドが届けられた。
29日、発災後2度目の石川県入り。輪島市で避難所の改善か進んでいることを確認した。よし。でもまだまだこれから。「温かく眠れるようになりました」。その笑顔に励まされる。
 
 日本共産党の呼びかけた救援募金はすでに1億円超え。第2次分を漁協などに届けるとたいへん喜ばれた。ご協力いただいた全国のみなさんに感謝。「共産党はすごいね」の声も九州のあちこちで聞いた。そう、自民党はできない活動。もし街頭で募ったら「裏金に回すんじゃないの」と言われかねない。全国のネットワークを生かして、さらに被災者に希望を。
 
 火事で店舗も自宅も焼失。輪島朝市組合の方々とも意見交換。「漁業や漆塗りが再建しなければ市場は成り立たない」。そうか、生業(なりわい)は互いにリンクしている。その視点が大事だ。「いまはどうしていいかわからない・・・でも、復旧工事が始まれば、食堂が必要となる。それを足がかりに市場の再建につなげたい」。一筋の希望が語られた。港の8割が損傷し、生業を失った漁業者も「一日も早く船を出して、食卓においしい魚を届けたい」。塗炭の苦しみの中にあって、あきらめていない。
 
 希望の持てる再建ヘ――ともに考え、行動し、政治を動かす。そのためには、いくつもの質問が必要。力を尽くしたい。(しんぶん赤旗 2024年1月30日)

赤旗「新年あいさつ」 仲間と力合わせ今年も/衆院議員 田村貴昭

田村貴昭 予期せぬ元日震災。テレビニュースの映像に言葉を失いつつ、昨年の能登地震の課題は高齢者の見守り…熊本地震では避難所の改善から質問を開始…いろんなことが頭をよぎります。
 
 筆舌に尽くしがたい甚大な被害。家族や家を失った被災者のつらさはいかばかりか。あたたかい支援を政府に求め、私も力をつくします。翌2日は、羽田空港であってはならない旅客機事故。なぜ?これも閉会中審査が必要ではないか。課題いっぱいの通常国会は今月開会。
 
 「がんばってよ!」と声がかかり、手を振る人が例年より多かった元旦宣伝。底なしのパーティー券・裏金疑惑に、国民の怒りを肌身で感じます。諸悪の根源、企業・団体献金を完全禁止へ。大軍拡、大阪万博やめて、税金は暮らしの向上へ。九州・沖縄を戦争する国づくりの拠点とするな。この党を大きくしていざ総選挙へ。各県各地で呼びかけて、ともにたたかうたくさんの仲間が増えました。励ましを力に、今年もがんばります。(しんぶん赤旗 2024年1月5日)

赤旗「水曜随想」 24年希望の持てる年に/衆院議員 田村貴昭

410391275_6158049937631276_8499513906993529833_n 「経済、経済、経済」ではじまった臨時国会は、「裏金、裏金、裏金」で閉会。自民党の腐敗ぶりは底なし、内閣支持率も底なしで最低を更新。街頭で国会報告していると、「がんばって!」の声援。握手を求められ、動画の自撮りで「裏金問題でただいま共産党が…」と〝実況中継〟する人も。国民は怒っていることを肌身で実感しています。
 
 問題の発端は、「しんぶん赤旗」のスクープから。他の野党議員からは「御党の調査能力には脱帽。次のネタは?」。自民党議員からは「日曜版が面白い。秘書もよく読んでいる」と。多くの人に「赤旗」を読んでもらいたいですね。
 
 政治を腐敗させる企業・団体によるパーティー券購入と献金。日本共産党国会議員団は完全禁止法案を参議院に提出。残念ながら、衆議院で法案を提出するには、21議席以上が必要です。2014年の総選挙では大躍進して、翌年に同法案と政党助成金廃止法案を提出。これを再び! 次の総選挙では議席倍増の勢いをつくり出し、政治とカネの問題に決着をつける。志を高く!
 
 半年以上先のたった1回の減税、給付金は多くの自治体で年内に支給されず。街中に「年越しできないじゃないか」の声。消費税減税の要求は自民党からも上がっているのに、岸田首相は聞く耳もたず。本当にひどい。
 
 「田村さん、『水曜随想』楽しみにしていますよ」「私も」。先日、鹿児島で声をかけてもらいました。随想なので肩の力を抜いて書きたいのですが、頭にくることばかりでなかなか…。「その苦労が感じられます」。いや、恐縮です。
 
 お読みいただきありがとうございます。みなさん、よいお年を、は言いません。2024年を、希望の持てる年にがんばります!ですね。
 
 あら、また力が入っている。(しんぶん赤旗 2023年12月20日)

赤旗「水曜随想」 辞めさせるため任命?/衆議院議員 田村貴昭

8日 災害特 「適材適所」が次々と辞任。辞めさせるために任命しているのか? 岸田首相の責任を厳しく問いたい。神田財務副大臣は、2013年から固定資産税を2年連続で滞納。差し押さえられるまで払わず。これを昨年まで2度、3度と繰り返してきた。本人が提出した国会への報告書には「いずれも事務の不手際により」と書かれてある。厚顔無恥、誰が信用するか。神田氏を衆議院財務金融委員会に呼び、質疑を行うことを一昨日の理事懇談会で主張したのは言うまでもない。
 
 減税をぶち上げても下がり続ける内閣支持率。当然だ。国民はその先に増税があることを見抜いている。軍拡増税の対象の1つは所得税。所得税減税と矛盾するではないか。さらに、一定の所得のある人は介護保険料アップ、少子化対策の予算を医療保険料に上乗せ…次から次へと打ち出される国民負担増への動き。さらに経団連会長は、「消費税増税から逃げちゃいけない」と発言。そもそも減税を言いながら、インボイスで消費税増税とは支離滅裂ではないか。とんでもない!
 
 諸悪の根源は大軍拡。国民生活を犠牲にし、戦争する国づくりが九州沖縄を拠点に進んでいることを、先日の日本平和大会で報告。さっそく「田村さんのスライド資料が欲しい」と問い合わせ。もちろん、カクサン歓迎。「軍事費削って福祉、教育の充実を」の世論をいまこそ大きく広げましょう。
 
 先月の毎日新聞の世論調査で岸田政権を採点するとの問いに、最多は0点、平均でも31点。もはや落第内閣ですね。国民の声を聞かない政権は退場へ。さあ、今ががんばり時。(しんぶん赤旗 2023年11月15日)