離農生まぬ施策必要 田村議員が豪雨被害の相良村を調査 熊 本

相良村の葉タバコ被害調査=3日 ④ 日本共産党の田村貴昭衆院議員は8月3日、熊本県農民連とともに7月豪雨で大規模災害が発生した熊本県相良(さがら)村に入り農業被害などを調査しました。県農民連の笹渕賢吾会長(党県農林部員)らが参加しました。
 
 相良村は、村内を流れる川辺川(球磨川水系最大の支流)が氾濫して家屋や農地に甚大な被害をもたらし、中でも農業被害は深刻です。川辺川の堤防未設置区間から流入した土砂に水稲や葉タバコが埋まったり、高台の農地では、ポンプ施設の水没で農地に水を送れないなどの状況を確認しました。
 
 吉松啓一村長との懇談では、被災し離農することや村を離れることを考える住民か増える恐れが指摘され、農地の復旧とともに安心して営農できるための治水策として吉松村長は「遊水池の設置や河床の掘削、堤防がない区間での堤防の新設などをすすめる事業に急いで取り組む必要がある」と財政支援の拡充を要望しました。
 
 田村議員は、離農者を生みださないための施策の重要性を強調し、「緊急措置として農業被害と農地復旧への支援を実施するよう政府に求めたい」と述べました。
 
 調査では、茂吉隆典相良村議(無所属)が被害現場を案内し、現状を説明しました。(しんぶん赤旗 2020年8月5日)