先週、上野厚労相の政治資金問題を国会で追及した。スナックで飲み食い、茶道愛好会の会費や地元出身歌手のフアンクラブヘも支出・・・。公私混同の実態を紹介すると、議場に驚きの声と失笑が広がった。パーティー券収入や企業献金でガッポリ稼いだ政治資金の使い道がこのあり様だ。
およそ国民の理解を得られないことをしている一方で、自維政権は、理由もなく衆議院の定数削減法案を国会に出そうとしている。
そんなことより、企業・団体献金の禁止だろうが。それこそが政治改革の「一丁目一番地」ではないのか。維新の議員は、秘書企業の税金還流をただちにやめるべきだ。
「お米が高くて買えません」。あちこちで言われる。スーパーでの価格は、新米が5キロ税込みで4千円台半ばか後半。銘柄によっては5千円台。昨年産も価格が下がらず、備蓄米・ブレンド米を置いていない店舗も多い。政府は地方交付金でお米券を推奨メニューにあげたが、目安は「一人あたり3000円程度」とある。これでは一袋も買えないではないか。
なんと鈴木農水大臣は「価格はコントロールできない」と発言し、市場任せ、自治体丸投げに終始している。
そんなことより、政府の責任で価格安定対策を、農家の経営支援を。消費税引き下げよ、年金増やせ、賃金上げろ。
補正予算案が出された。辺野古と馬毛島の基地建設にそれぞれ534億円、2751億円も支出。ともに完成できるかもわからない米軍のための施設に、天井知らずの公金投入。そもそもなぜこれが「経済対策」なのか。アメリカいいなりでGDP比2%前倒し、今年度の軍事費は11兆円に膨張。
そして、高市総理の「台湾有事は存立危機事態」発言が大問題に。武力衝突を想定し、戦争準備ばかりすすめている。
そんなことより、平和の準備はしないのか。あなたたちの頭の中には戦争放棄の憲法はないのか。軍事対軍事はいつか来た道、地獄への道。
そんなことより、やるべきことがある。国会論戦がんばります。(しんぶん赤旗 2025年12月3日)
エッセイ
赤旗「水曜随想」 自公破綻、盛者必衰の理/衆院議員 田村貴昭
高市早苗氏が自民党新総裁に就いた。忘れられないのは、高市氏が総務大臣の時の「電波停止」発言。政治的公平性の適合性について、一つの番組のみでも判断しうるとした。安倍政権下の自民党が特定の番組に介入する延長線上での出来事だった。
当時、衆院総務委員会で私は「判断するのは視聴者。問題があれば、放送局自身が正すべきもの」と主張し、何度かやり合った。社会的にも大きな批判を浴び、今に至るも国家権力による電波停止はないが、高市氏には独自の危険性があることが頭にインプッ
トされた。
その高市氏の超タカ派の政治姿勢もあって、公明党が政権を離脱した。評価する向きもあるが、問われるのは26年にわたる悪政の数々ではないか。
かつて公明党の代表が賄賂政治を絶つイメージのCMが作られ「クリーン」を標榜(ひょうぼう)。実態は違った。党所属国会議員が違法融資の仲介で多額の謝礼を着服し、有罪判決となったのは記憶に新しい。昨年の総選挙では自民党非公認の裏金政治家を推薦し、ここまで落ちるかと思った。憲法違反の安保法制、敵基地攻撃能力の保有でも自民党にどっぷり漬かった。どこが〝平和の党〟なのか。
物価は上がっても年金は目減り。「100年安心の年金」を豪語してきた公明党の厚生労働副大臣を国会でただしたら、「かつてそのようなことを目指していた」と。なんと無責任な。
自公政治は形も中身も破綻した。少数与党はさらに少数に。盛者必衰の理(ことわり)を感じすにはいられない。自民党は退場を願いたい。かといって、自民に擦り寄り、擦り寄られる党が実権を持っても、政治は変わらない。
連立政権を崩壊に至らせたのは、政治とカネの問題。そして、裏金問題を告発、追及してきたのは日本共産党。このことを多くの人に知っていただきたい。
いま地方議員選挙が目白押し。政治を動かしてきたこの党がここで勝たずにどうするかとあちこちで訴えている。自民党政治を終わらせよう。(しんぶん赤旗 2025年10月15日)
赤旗「水曜随想」 熱い国会論戦に向け準備/衆院議員 田村貴昭
9月というのに猛暑が続く。暑い!夏が好きで暑さに強いと信じていた自分も、さすがに体力が奪われることを実感。そのうち、気温40度超え、ファン付き空調服の着用が当たり前となってしまうのか。
先月、厚生労働委員会の委員派遣で欧州へ。オランダで電気自動車・バスがたくさん走っているのに驚いた。新車販売に占める電気自動車の比率は48%。ちなみに日本は2・8%だ。石炭火力発電を温存し、世界の環境団体から何度も「化石賞」を贈られる国。政府は本気で地球温暖化対策を!
欧州派遣で各国の社会保障制度を学んだ。厚い!イギリスでは、医療費の国民負担は基本無料(薬は定額負担)だ。日本では高額療養費の上限額引き上げが大問題となっているが、えらい違いだ。
フランス政府の担当者に「がん治療は無料と聞いたが?」と質問したら、「そうだ。どんな病気でも保険料で医療費を償還する設計をしている」と回答。がんの他、糖尿病、脳卒中など、この国では、高額な治療を要するものは無料となっている。
オランダの労働組合連盟の役員から最低保障年金の話を聞いた。「単身者は月に1527ユーロ(約26万円)、夫婦で月に2091ユーロ(約36万円)。これに企業年金が加わる」
3国とも高齢者の就業率は日本より格段に低い。老後の安心がある。税金、保険料、物価など、国によって違いはあるにせよ、大いに学ぶところはあるのではないか。見聞きしたことを、今後の国会活動に生かしたい。
消費税の負担軽減を求める国民世論は実に75%。熱い!
物価高騰が長く続く中、国民の切実な声。大雨で家や家財を失った被災者はなおさらだ。「参院選で示された民意に従って消費税減税を」。予算委員会で石破総理に迫ったら「民意は尊重しなければならない」。だったら早く決断を!。
衆参ともに自公少数の国会となった。政治を国民本位に動かすチャンス。秋の国会の頃は、涼しくなっているであろうか。熱い論戦に向けて準備にかかろう。(しんぶん赤旗 2025年9月3日)
共産党議員「新年のあいさつ」 田村貴昭衆院議員
総選挙でのご支援、本当にありがとうございました。国会活動10年目の節目、身の引き締まる思いで新年を迎えました。
自民・公明が少数与党となったいま、国民要求を実現するチャンス。企業・団体献金の廃止、賃上げ、消費税減税、学費引き下げ、医療・介護・年金の拡充、等々の公約実現に全力をあげます。
昨年末の臨時国会では、能登地震の被災者に対する医療・介護保険の減免延長を石破総理に迫り、6カ月の継続が決定。国会質問は大事ですね。
2025年度政府予算案で、軍事費は過去最高の8・7兆円に。辺野古、馬毛島の基地建設強行、佐賀空港へのオスプレイ配備をはじめ、九州・沖縄各地で広がる戦争する国づくり。異常なアメリカいいなり、大軍拡にキッパリ反対しているのが日本共産党です。憲法守るたたかいを前へ。
新春宣伝で「がんばれー」と多くの声援。北九州市議選をはじめ地方選躍進で、夏の参院選勝利へつなげましょう。励ましを力に、今年もがんばります。(しんぶん赤旗 2025年1月7日より)
政治を変える宝の議席 業者の家族へ給付が実現/九州・沖縄ブロック 田村貴昭予定候補=現
衆院財務金融、農林水産、災害対策特の3委員会に所属する田村貴昭議員。通常国会では予算委員会などを含め計46回質問に立ち、現場の声を国政に届けてきました。
岸田政権が選挙目当てで打ち出した1回限りの定額減税。当初、自営業やフリーランスの配偶者や親族の従業員が対象外となっており、「業者婦人は国民ではないのか」と怒りが噴出しました。
田村氏は4月12日の衆院財金委で「全国民に向けた制度なら自営業者やフリーランスも等しく支援すべきだ」と追及。財務相は家族従業員を「給付金の対象に含めるよう検討している」と答え、原則4万円の調整給付が実現しました。8月23日の同委では制度の周知徹底を求めました。
福岡県商工団体連合会の岩下幸夫会長は「給付が実現し感謝している。中小業者のために頑張る共産党を選挙で増やさないといけない」と意気込みます。
米の不足を警告
スーパーに米がない――。自公政権が米の生産量と在庫を年々減らしてきたため、”令和の米騒動”と呼ばれる全国的な米不足と価格高騰が起きました。
田村氏は4月25日の農水委で米の取引価格急騰を取り上げ、「市場に米がなくなる可能性があるとの指摘もある」「どこかで目詰まりが起こっているのではないか」と調査を要求。8月には国会議員団で農水省に緊急対策を申し入れました。
「朝食と昼食で焼き芋4本、昼食と夕食に粉ふき芋2皿の献立はいかが?」「エー、それはとても無理…」
食料の輸入がなくなり芋類中心の農業生産になれば食事はこうなると、農水質が示している献立例です。田村氏が集いや懇談で話すと参加者はビックリ。
政府は食料・農業・農村基本法改定で食料自給率向上の位置づけを改悪。不測の事態で食料不足に陥った時、農家に罰則つきで増産や転作を強制する食料供給困難事態対策法を成立させました。
田村氏は「平常時の農家の経営安定を放棄しながら緊急時に統制的な手段で増産を強制しても離農を加速させる」「戦時を想定した戦時食糧法だ」と反対の論陣に立ちました。
被災地駆けつけ
元日の能登半島地震の被災地を5回にわたり調査した田村氏。8月に宮崎県沿岸で発生した日向灘地震、9月の台風10号では竜巻・突風や浸水被害に見舞われた宮崎、大分の現場に駆けつけました。(しんぶん赤旗 2024年10月1日)