エッセイ

政治を変える宝の議席 業者の家族へ給付が実現/九州・沖縄ブロック 田村貴昭予定候補=現

つどい参加者と対話する田村氏=9月20日、佐賀県唐津市 衆院財務金融、農林水産、災害対策特の3委員会に所属する田村貴昭議員。通常国会では予算委員会などを含め計46回質問に立ち、現場の声を国政に届けてきました。
 

減税除外に怒り

 
 岸田政権が選挙目当てで打ち出した1回限りの定額減税。当初、自営業やフリーランスの配偶者や親族の従業員が対象外となっており、「業者婦人は国民ではないのか」と怒りが噴出しました。
 

  
 田村氏は4月12日の衆院財金委で「全国民に向けた制度なら自営業者やフリーランスも等しく支援すべきだ」と追及。財務相は家族従業員を「給付金の対象に含めるよう検討している」と答え、原則4万円の調整給付が実現しました。8月23日の同委では制度の周知徹底を求めました。
 
 福岡県商工団体連合会の岩下幸夫会長は「給付が実現し感謝している。中小業者のために頑張る共産党を選挙で増やさないといけない」と意気込みます。
 
米の不足を警告
 
 スーパーに米がない――。自公政権が米の生産量と在庫を年々減らしてきたため、”令和の米騒動”と呼ばれる全国的な米不足と価格高騰が起きました。
 
 田村氏は4月25日の農水委で米の取引価格急騰を取り上げ、「市場に米がなくなる可能性があるとの指摘もある」「どこかで目詰まりが起こっているのではないか」と調査を要求。8月には国会議員団で農水省に緊急対策を申し入れました。
 
 「朝食と昼食で焼き芋4本、昼食と夕食に粉ふき芋2皿の献立はいかが?」「エー、それはとても無理…」
 
 食料の輸入がなくなり芋類中心の農業生産になれば食事はこうなると、農水質が示している献立例です。田村氏が集いや懇談で話すと参加者はビックリ。
 
 政府は食料・農業・農村基本法改定で食料自給率向上の位置づけを改悪。不測の事態で食料不足に陥った時、農家に罰則つきで増産や転作を強制する食料供給困難事態対策法を成立させました。
 
 田村氏は「平常時の農家の経営安定を放棄しながら緊急時に統制的な手段で増産を強制しても離農を加速させる」「戦時を想定した戦時食糧法だ」と反対の論陣に立ちました。
 
被災地駆けつけ
 
 元日の能登半島地震の被災地を5回にわたり調査した田村氏。8月に宮崎県沿岸で発生した日向灘地震、9月の台風10号では竜巻・突風や浸水被害に見舞われた宮崎、大分の現場に駆けつけました。(しんぶん赤旗 2024年10月1日)

赤旗「水曜随想」 今でも米が好き/衆院議員 田村貴昭

459958441_7444763292293261_2699188522661754637_n 父は富山の出身で、米にうるさかった。炊飯の水加減が悪いと不機嫌。少し柔らかめの炊き立てに目じりを下げ、晩酌のあとは必ずご飯を漬物といっしょにかっ込んでいた。パクパクと。その姿を見続けてきたものの、私は典型的な学校給食・パン食世代だ。朝食もパン、夕食までのおやつもパン、米飯給食はまだなかった。今思えば、アメリカの食糧戦略にまんまと乗せられていた。
 
 かといって、米離れしたのではない。学生時代、定食屋さんで「お代わりしていいよ」と言われ、調子に乗って食べていたら「3杯までよ」とくぎを刺された。若い頃はよく食べたなぁ。米が好き。米を原料にした酒も好き。米なしには生きてゆけない。今でも弁当はおにぎりと決めている。
 
 歴代自民党政府は長年にわたって、米の減反・減産を農家に押しつけてきた。コロナ禍の3年では60万トンも減らした。今回、スーパーなどの米棚が空になった要因は、物価高、昨年の米不作、インバウンド、災害時の買いだめと、いろいろ指摘されているが、それでも需要増はたかだが11万トンである。
 
 店頭に米を並べる手だてを打たない。91万トンある政府備蓄米も活用しない。先日、新聞にこんな風刺川柳があった。「備蓄するためだけにある備蓄米」。政府は「いずれ新米が出てきて落ち着く」と無責任な態度をとり続けきたが、店頭に並んだら、価格は昨年と比べて大きく上昇。「高くて買えない」事態を招いている。
 
 しかし、5キロ3000円の小売り価格でも、お茶わん1杯分はわずか40円。ペットボトルの水やパンよりはるかに安く、米づくりのコスト割れは変わらない。米作農家の時給はわずか10円だ。農家も泣かせ、消費者も泣かせる。この間、JAや生産者から不満の声を数多く聞いた。無策・無責任のオンパレード。許せん、もう自公農政を変えないと。
 
 米をしっかり食べて、たたかう力をつけよう。よし、今日もおにぎり弁当つくって、がんばろう。(しんぶん赤旗 2024年9月18日)

赤旗「水曜随想」 国会質問の大事さ痛感/衆院議員 田村貴昭

1月14日 予算委 通常国会が閉会。今回は国会報告です。
 
 国会議員になって10年目。こんなに質問が多い国会ははじめてでした。本会議2回、予算委員会3回、財務金融委員会16回、農林水産委員会20回、災害対策特別委員会4回、国土交通委員会1回、合計46回の質問。
 
 食料自給率の向上を投げ捨てた亡国の農政や、大軍拡、戦争国家づくり、インボイス・消費税増税等を追及。一つひとつが大事な質問でした。
 
 能登半島地震では、5度にわたって被災地を調査。避難所の食事の改善、地盤隆起による漁業影響調査が開始。「エアコン設置のために壁に穴をあけていいと聞いた。安心した」――。質問がお役に立てて何よりです。
 
 「業者婦人は国民ではないのか」――福商連・民主商工会からの疑問を即質問。定額減税の対象外の方に、給付金支給を約束させました。国会質問の大事さをここでも痛感。
 
 想定外だったのは、人工甘味料の健康影響を取り上げた質問が、複数のYoutube番組で広く視聴・拡散されたこと。食の安全への関心がこれほど高いとは。
 
 4月はほぼ毎日質問。理事会室と委員会室を行ったり来たり。時に頭の中も混乱。「農水委員会に行ってきます」と隣席の議員に声をかけたら、「ここが農水委員会ですよ」と(笑)。
 
 さすがに1日2ラウンド、3ラウンドの質問となると、正直余裕がなくなります。もっと下調べをしておけばよかった。もっと掘り下げて追及すれば…反省、反省。幅広い分野を取り上げ、核心をつく論戦を展開するために、どうしても議席増が必要です。
 
 日本共産党が2014年に大躍進した際、企業・団体献金の禁止と政党助成制度の廃止法案を提出しました。議席倍加で法案提出権を。論戦仲間を増やしていただきますよう、次の総選挙でのご支援をよろしくお願いします。私も全力でたたかいます。
 
 現場に足を運び、切実な要求を国会に届ける。国会閉会中でもやれることはたくさん。この夏、大いに汗をかきたいと思います。(しんぶん赤旗 2024年7月3日)

赤旗「水曜随想」 検証し正すことが大事/衆院議員 田村貴昭

田村貴昭衆院議員 その昔、自民党地方議員団の酒席の場を偶然見かけた。メンバーは全員男性。女性のコンパニオンが多数呼ばれていて、びっくりした。議員団に女性がいたらどうしていただろう。いまだにあの光景を思い出す。
 
 今年、自民党青年局が露出度の高い衣装の女性ダンサーを招いたことに、国民の批判が殺到した。根深い女性蔑視、変わらんなあこの党は。主催した議員は「多様性の重要性を問題提起したかった」と。選択的夫婦別姓も同性婚もかたくなに拒否して、多様性とは聞いてあきれる。
 
 先日、上川陽子外務大臣が選挙の応援で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と演説。聴衆の多くは女性。上川氏の念頭に「女性=出産」が念頭にあったのは間違いない。
 
 こんな企画をしたら、こんな発言したら、どう思われるか――そういう想像力が自民党には働かないのであろうか。だとしたら政治家失格。裏金議員ともども退場いただきたい。
 
 日本共産党は男女平等、ジェンダー平等にずっと取り組んできた党。しかし時には間違いもあった。大事なのは検証してただすことだ。かくいう私も人生振り返ると、反省すべきところはたくさん。多様性を認め合い、個人の尊厳を大切にする。これに照らして、自らの言動はどうなのか。胸に手を当てて考えてみる。
 
 「ご主人」「奥さん」。訪問時などに使っていた言葉も、「おつれあいさん」に置き換えるようになった。ご夫婦には下の名前を聞いて○○さんと呼ぶと親近感が増し、会話か弾むことも覚えた。
 
 「男だろう、泣くな」と言われて育った世代。大人になっても「男は台所に入っちゃダメ」を九州各地で聞いてきた。いや、泣きたいときには泣きますよ、誰だって。私、台所好きなんです。男は、女はかくあるべき・・・ジェンダーは、労働のあり方や社会保障など作った政治による性差。ここか根源。だからこそ政治が解決しなければ。(しんぶん赤旗 2024年5月22日)

賃上げの財源あります 九州・沖縄一斉宣伝 田村議員訴え 北九州

15日 月曜朝宣伝。小倉南区の朽網駅前で、うどさんと 九州・沖縄8県の日本共産党は15、16の両日、いっせい宣伝に取り組みました。北九州市小倉南区では、田村貴昭衆院議員(衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補)がJR朽網(くさみ)駅前で、うど浩一郎市議予定候補と後援会、支部のメンバーとともに訴えました。
 
 田村氏は、物価高騰の中、賃上げは物価上昇に追い付かず23カ月連続で実質下がり続けていると指摘。大企業のため込み金の一部に課税することなど賃上げの財源を示し、物価高騰に有効な対策を進めていくと述べ、インボイス廃止、消費税減税、大軍拡反対を訴えました。「日本共産党を躍進させ、自民党政治を終わらせるために支持を広げてください」と呼びかけました。
 
 うど予定候補は、現在3人の子育て中と自己紹介し、学校給食費の無償化、補聴器補助制度実現を訴えました。さらに北九州空港が軍事利用されようとしていることを告発し、「政治を大本から変えるため一緒に声を上げていきましょう」と呼びかけました。
 
 参加した曽根支部の男性(50)は「総選挙と北九州市議選での勝利を目指し支持を広げていきたい」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2024年4月17日)