赤旗「水曜随想」 さらに被災者に希望を/衆議院議員 田村貴昭

GEmXaYibQAATLeG 能登半島地震の被災者に温かくバランスのとれた食事を。床の上に寝るのは健康を害し、災害関運死に至ることも。災害救助の基本が実施されておらず、国会で緊急改善を要望(24日、予算委員会)したら、にわかに前進した。
 
 ある避難所の「昼食なし」、「ヤクルト1本」の掲示が「炊き出し」に。避難所にもビニールハウスで過ごす被災者にも段ボールベッドが届けられた。
29日、発災後2度目の石川県入り。輪島市で避難所の改善か進んでいることを確認した。よし。でもまだまだこれから。「温かく眠れるようになりました」。その笑顔に励まされる。
 
 日本共産党の呼びかけた救援募金はすでに1億円超え。第2次分を漁協などに届けるとたいへん喜ばれた。ご協力いただいた全国のみなさんに感謝。「共産党はすごいね」の声も九州のあちこちで聞いた。そう、自民党はできない活動。もし街頭で募ったら「裏金に回すんじゃないの」と言われかねない。全国のネットワークを生かして、さらに被災者に希望を。
 
 火事で店舗も自宅も焼失。輪島朝市組合の方々とも意見交換。「漁業や漆塗りが再建しなければ市場は成り立たない」。そうか、生業(なりわい)は互いにリンクしている。その視点が大事だ。「いまはどうしていいかわからない・・・でも、復旧工事が始まれば、食堂が必要となる。それを足がかりに市場の再建につなげたい」。一筋の希望が語られた。港の8割が損傷し、生業を失った漁業者も「一日も早く船を出して、食卓においしい魚を届けたい」。塗炭の苦しみの中にあって、あきらめていない。
 
 希望の持てる再建ヘ――ともに考え、行動し、政治を動かす。そのためには、いくつもの質問が必要。力を尽くしたい。(しんぶん赤旗 2024年1月30日)