中国人労働者追悼碑の除幕式 戦争中に強制連行で犠牲 田村貴昭氏あいさつ 福岡

12月4日 「日本中国平和友好・慰霊の碑」除幕式 (1) 福岡県飯塚市で戦時中、三菱飯塚炭鉱に強制連行されて亡くなった中国人労働者を追悼する「日本中国平和友好・慰霊の碑」除幕式が12月4日、行われ、約70人が参列しました。
 
 碑は、元労働者らと三菱マテリアル(旧三菱鉱業)との2016年の和解に基づく「歴史・人権・平和」基金により、同炭鉱の巻き上げ機台座遺構に隣接して建立。同炭鉱には188人が強制連行されて連行途中に1人、その後19人が死亡、6人が消息不明となっており、碑にはその歴史と被害者全員の氏名が刻まれています。基金の碑建立は長崎、宮崎、秋田に続き4カ所目。
 
 同基金の森田太三弁護士は、責任企業の謝罪と被害者の同意のもと行われる追悼事業は「過去の事実を忘れず今後の日中両国の友好関係を築くための大切な営みになる」と語りました。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員が、強制連行を含む侵略戦争そのものが最大の人権侵害であり、その反省からつくられたのが日本国憲法だと強調し、憲法に反する敵基地攻撃能力保有などの動きを批判。「ASEANの行う平和構築をアジア全体に広げるよう全力を尽くす」と語りました。
 
 律桂軍・中国駐福岡総領事があいさつ。立憲民主党県連と原中誠志県議、飯塚市の片峯誠市長、嘉麻市の赤間幸弘市長、桂川町の井上利一町長がメッセージを寄せました。(しんぶん赤旗 2022年12月6日)