九州北部で記録的大雨 生活と生業再建へ国・県の支援を 田村貴昭議員が緊急調査 福岡・大刀洗町

10日 九州北部地方で大雨による被害が相次いだ7月10日、田村貴昭衆院議員は、福岡県大刀洗(たちあらい)町で平山賢治町議とともに川沿いの浸水した地域で緊急調査をしました。
 
 田村氏は、住宅約70軒が孤立している西原地区で小石原川の堤防が低い場所から水があふれ、湖のようになった一帯を訪問しました。
 
 周辺では、ネギなどの農業用ビニールハウスが多数水没。ハウス30棟を所有する農業者の男性(65)は、数百万円の損害だと肩を落とし、「コロナ後、肥料も農機具代も上がったのに野菜の値段は上がらない。収入減で厳しい」と話しました。
 
 同町床島区では、二ノ宮英一区長ら住民から、毎年のように繰り返される内水氾濫の被害を聞き取り。数十年も仮堤防のままで周辺地域より3メートル近く低い堤防の改善などの要望が出されました。
 
 二ノ宮区長は、佐田川上流の寺内ダムが緊急放流に踏み切ったことに対し「橋ギリギリまで水が来ているのにさらに緊急放流するなら絶対水があふれる。住民の避難が心配だった」と打ち明けました。住民はダムの貯水率が約97%だったとし事前放流を訴えました。
 
 調査後、田村氏は「住宅、インフラ、農業などでさまざまな被害が起こっており、生活と生業(なりわい)を元に戻すためには行政の支援が欠かせない。国、県、自治体の支援を住民や地元議員とともに求めていく」と話しました。(しんぶん赤旗 2023年7月11日)