家屋に流木「支援願う」 田村衆院議員が久留米市調査 福岡

 日共党の田村貴昭衆院議員は7月11日、福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)町の土や浸水の被害に遭った地域を訪ね、金子むつみ、小林解子両市議、河野一弘福岡6区国政対策責任者とともに調査しました。
 
 住宅7棟が土石流に巻き込まれた竹野地区では、流木に家屋が押し倒されていました。家に流れ込んだ土砂や外壁に突き刺さった流木を撤去していた男性(75)は、かつてこのような災害は無かったが大きな音とともに土石流が襲ってきたと述べ、「元のように住めるように(国や自治体の)支援をお願いしたい」と話しました。
 
 商店街では床上浸水の被害が相次ぎました。ギフトショップを営む男性(60)は、油交じりの水が短時間で店の中まで上がってきたと語り、「漬かった商品は捨てるしかない。お中元・お盆など今からのところで大損害だ」と肩を落としました。
 
 土砂で埋まった果樹園など農業者も訪問。農業用温室が目線の高さまで浸水したシクラメン農家の男性(56)は、鉢植えだけで3000万円の被害を受け農機具も被災。「農機具の補助を受けても2割は負担しなければならず、収入ゼロならどうしたものか」と頭を抱えました。
 
 田村氏は「被害の救済に加え、河川などの改善の要望が次々寄せられ、土砂災害防止の強化、流域治水全体の見直しが必要だ。国会での活動につなげたい」と話しました。(しんぶん赤旗 2023年7月12日)