空港の軍事利用ただす 党大分県地方議員団が政府交渉 田村議員同席

大分政府交渉 要望書 日本共産党大分県地方議員団は11月14、15の両日、田村貴昭衆院議員の同席のもと国会内で政府交渉を行いました。防衛省に陸上自衛隊大分分屯地(大分市)に新設予定の大型弾薬庫の問題や、民間空港である大分空港での自衛隊訓練・軍事利用などについてただしました。
 
 大分分屯地の新設弾薬庫について、地元の地方議員らが、周囲に学校や住宅地があることを指摘して住民の不安を強調。弾薬庫の構造や収蔵されるミサイルの種類などを質問し、住民への説明と建設中止を求めました。大分空港の問題では、訓練実施の理由をたずねました。
 
 防衛省職員は、弾薬庫新設で抑止力が向上すると強弁。どのような弾薬庫になるかについては機密情報として答えませんでした。大分空港での訓練は、自衛隊基地が使えなくなった場合を想定していると回答。田村貴昭衆院議員は「それは他国からの武力攻撃があった時か」と述べ、敵基地攻撃能力の行使による報復を想定しているのかと追及しました。
 
 斉藤由美子・大分市議が「弾薬庫新設で抑止力が働いて攻撃を防ぐと言いながら、その一方で自衛隊基地は攻撃されて使えなくなることを想定して民間空港で訓練するのか」と説明の矛盾を指摘。防衛省は、対処力という考え方、南西地域での防御力の強化などの説明に終始し、疑問に答えることができませんでした。(しんぶん赤旗 2023年11月17日)