暮らしの問題から未来社会まで/志位さん熱く語り大盛況/一問一答形式で集い 福岡・宗像

11月25日 志位委員長と語り合う集い

 日本共産党福岡県委員会は11月25日、宗像市内で志位和夫委員長を迎えた一問一答形式の「語り合うつどい」を開催しました。会場のイベントホールは、大型バスで来た人たちをはじめ、全県から1200人を超える参加者が集まり、いっぱいに。志位氏がユーモアや自身の経験もおりまぜながら寄せられた疑問や思いに答え、暮らしの問題から未来社会まで多様なテーマを熱く語り、大盛り上がりとなりました。入党懇談会も取り組まれ、その場で18人が入党を決意。会場の各所で「おめでとう」の声や歓迎の拍手が次々に湧き起こりました。田村貴昭衆院議員(衆院九州沖縄ブロック比例代表予定候補)が司会を務めました。(動画はコチラ)
 
参加者18人入党
 
 「日本共産党の提案する最低賃金1500円は大賛成だが、地域の中小企業の経営が大変になり、賃金が上がって価格に転嫁されるのではないかと心配になる」―。つどいでは、物価高騰で国民生活が苦境に陥る中、暮らしを良くする方策への質問が寄せられました。
 
 志位氏は、「もちろん中小企業支援と一体でないと最低賃金は上げられません」と述べつつ、同時に、最低賃金が上がれば中小企業の商売も良くなる好循環が生まれると強調しました。その上で、日本の最低賃金は全国加重平均で1004円なのに対し、欧州諸国では1700~1900円台が当たり前になっていることを示しながら、「岸田首相は『2030年代半ばに1500円を目指す』などと言っていますが、やらないと言っているに等しい。直ちに1500円にすべきです」と訴え。大企業の内部留保の増加分に時限的課税をし、税収10兆円で中小企業支援にあて、「最低賃金1500円を実現しましょう」と呼びかけました。
 
 さらに、「消費税減税をしてほしい」との要望も。志位氏は、消費税については、世論調査でも約6割の人が減税を求めており、一番効果があるのは明瞭だと指摘。一方で、岸田首相は消費税減税の効果すらも検討せず門前払いの対応だと批判し、「財界いいなり政治をただし、消費税5%への減税、インボイス廃止を」と訴えました。
 
 「共産主義・社会主義はどんな社会か? 自由がないというイメージもある」―。
 
 志位氏は、第29回党大会決議案では、日本共産党がめざす社会主義・共産主義を「『人間の自由』があらゆる意味で豊かに保障され開花する社会」と明記していると述べ、「いわば『21世紀の日本共産党の自由宣言』ともいうべき内容を盛り込みましたのでぜひお読みください」と紹介。決議案では「人間の自由」を、(1)「利潤第一主義」からの自由(2)人間の自由で全面的な発展(3)発達した資本主義の巨大な可能性―の三つの角度から特徴づけたと強調し、それぞれを詳しく解説しました。
 
 その中で、人間は誰でも素晴らしい可能性を持っており、すべての人に「自由な発展」を保障する社会をつくりたいと求め続けたのがマルクスとエンゲルスだと力説。「労働時間の抜本的短縮」により、誰もが十分な自由時間を持てば各人の能力の素晴らしい発展が可能になると説きました。その上で、「そうなったら自由時間をどう使いますか?」と志位氏が参加者に問いかけると「たくさん本を読みたいし、旅行にも行きたい」との答えが。志位氏は「個性が豊かに花開き、みんなが自由に発展できる社会こそ社会主義・共産主義です」と語りました。
 
 党歴55年という参加者から、「入党を呼びかけると『入党しなくても応援はする』『入党だけは勘弁』などと言われることがある。そういう人にはどう話せばいいか」との悩みが…。
 
 志位氏は「日本共産党に入らないとできないことが一つだけあります。それは仲間を増やすことです」と回答。「仲間を増やすこと、木でいえば幹を太くしていくことです。これが日本共産党のあらゆる活動を発展させる一番の力になります」と強調しました。
 
 その上で、日本共産党に入ってよかったことが二つあると述べ「一つは、苦しんでいる国民のために一つでも役に立つことができたことです。もう一つは仲間が増えた時です。この時に勝る喜びはありません。この喜びあふれる仕事を一緒にやりましょう」と呼びかけました。
 
 つどい後の懇談会では、志位氏が各席を回りながら「今日はどうでしたか」と声をかけ、熱心に入党を呼びかけました。(しんぶん赤旗 2023年11月26日)