馬毛島基地建設中止を 防衛省に国会議員・市民

防衛省担当者(右端)に馬毛島基地建設の白紙撤回を求める要請書を手渡す「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」のメンバーらに15日、国会内 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する野党国会議員による「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」(会長・立憲民主党の近藤昭一衆院議員)は2月15日、馬毛島(鹿児島県西之表市)への自衛隊基地建設問題をめぐり防衛省へのヒアリングを国会内で行いました。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」のメンバーらも参加しました。
 
 同会の山内光典会長は、作業員の大量流入によって同市の種子島医療センターなど医療機関のひっ迫や家賃の高騰、交通量の急増などの問題が起こり、「島の生活環境が様変わりしている」と指摘。馬毛島基地建設の白紙撤回・中止などを求める要請書を防衛省に手渡しました。
 
 ヒアリングでは、米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)で米軍機が飛行経路外を飛ぶ「緊急時」について質問されるも防衛省の担当者は「ここで示すのは困難だ」と回答を拒否。「固有亜種マゲシカが工事によって絶滅しない保証はあるのか」「漁業への影響は調査したか」などの懸念が住民から相次ぐも担当者は明確に回答しませんでした。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員は、無謀な基地建設が原因で医療体制のひっ迫が起こっているとして「島民と作業員の健康を守るため早急に体制づくりを」と訴えました。(しんぶん赤旗 2024年2月16日)