馬毛島壊す基地造り 小池書記局長ら海上から視察 鹿児島・西之表

スクリーンショット 2024-02-26 095658 防衛省が馬毛島(鹿児島県西之表市)へ、自衛隊基地を急ピッチで新設し、米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)を移転しようとしているもとで、日本共産党の小池晃書記局長と田村貴昭衆院議員は2月24日、同島を海上から視察しました。
 
 両氏は、種子島から漁船で、波に揺さぶられながら約2時間かけて馬毛島を1周しました。島のいたるところでクレーンやダンプカーなどによる作業が行われ、同島北東部に大型艦船が接岸できる仮設桟橋が建設されていることを確認。絶滅危惧種であるマゲシカの住む森が伐採され、作業員の宿舎や燃料タンクなども次々に建設されていました。
 
 島に近づくと、漁師から「山がなくなっている」と声が。案内した西之表市議の長野広美さんは、同島にあった標高71メートルの岳之腰が削られ、ほぼなくなっていると説明し、「(岳之腰は)漁師にとって目印だった。島が変貌しショックだ」と語りました。
 
 島東部の海上には、係留施設の一部とみられる巨大なコンクリート製の建造物を確認。同島周辺は好漁場で、視察中もトビウオが何度も飛び跳ねました。
 
 視察後に小池氏は「山を削り、木を切り倒し、島を丸ごと破壊して、米国のために『巨大基地島』を造るという前代未聞の大工事だ」と強調。防衛省が、「危険」を理由に立ち入り調査を禁じていることについて、「9千億円近い税金を使って工事をしているのだから、いったい何を造っているのか、上陸調査は最低限必要だ」と語りました。
 
 日本共産党の、たいら行雄県議、橋口みゆき西之表市議が同行しました。
 
 小池氏らは同日夜、「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」のメンバーらと懇談しました。(しんぶん赤旗 2024年2月25日)