九州・沖縄ブロックで共産党複数議席を 政治のゆがみただす 志位委員長が会見 宮崎

 日本共産党の志位和夫委員長は5月22日、遊説先の宮崎市で記者会見し、次期総選挙で「九州・沖縄比例ブロックで必ず複数議席を獲得するために頑張りたい」と表明しました。

 会見のなかで志位氏は九州・沖縄ブロックで党が複数議席を獲得する意義について、四つの角度から語りました。

 第一は、完全失業率が5・4%に達するなど、雇用問題が11の比例ブロックのなかでもっとも深刻になっていることです。志位氏は「いかに、働く人の所得を増やすか。『人間らしい雇用』のルールをつくるか。消費税の問題はとりわけ打撃になります。増税を許さない議席を増やしたい」と述べました。

 第二は、農業です。九州・沖縄は農業生産高が11ブロックで第一です。なかでも志位氏は、「食と農に壊滅的打撃を与える環太平洋連携協定(TPP)に断固反対し、農業再生の党を伸ばす必要があります」と語りました。

 第三は、原発問題です。志位氏は、川内、玄海、伊方の三つの原発の150キロ圏内に九州の全域が入ると指摘。「“原発ゼロの日本”の声をしっかり担って働く政党が必要です」と語り、自然エネルギーへの大転換を九州・沖縄から起こす意気込みを語りました。

 第四は、米軍基地の問題です。志位氏は、沖縄の米軍基地問題、佐世保基地、新田原基地での日米共同訓練などをあげ、「基地国家のままつづけていいのでしょうか。安保条約をなくし、基地のない沖縄、日本を担う党を伸ばしてほしいと訴えたい」と述べました。

 最後に、志位氏は「政治のゆがみが集中している九州・沖縄地域で、“政治を変えたい”という願いを日本共産党に託していただき、大躍進を果たしたい」と表明しました。(しんぶん赤旗 2012年5月23日)