水俣病被害者救済ぜひ 患者会など要請 市田副委員長ら応対

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水俣病不知火(しらぬい)患者会とノーモア・ミナマタ第2次国賠訴訟原告団の代表は6月3日、日本共産党の市田忠義副委員長(参院議員)を国会に訪ね、すべての水俣病被害者救済のための協力を要請しました。仁比聡平参院議員、島津幸広、田村貴昭両衆院議員が同席しました。

水俣病は公式発見から半世紀以上たった今なお、多くの被害者が救済を求める動きが広がり、未解決のままです。

原告団の女性は「食べてきた魚は同じなのに、住んでいる地域によって線引きされ患者と認められないことは納得できない。泣き寝入り、亡くなった人も多い。きちんとした健康診断をしてほしい」と訴えました。

訴訟弁護団の中島潤史弁護士は「原告は水俣病特措法の対象地域外で非該当とされた住民が多い。どの地域で線引きされたのか実態をつかみたい」と話しました。

市田氏は「チッソと国の責任を問う世論を広げることが決定的。これまでも何度も追及してきたが、今回の要請を受け、国会審議でも生の声をぶつけていく。解決に向けて体制をとって努力していきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2015年6月4日)