「佐世保が軍事半島に」 田村衆院議員が調査 長崎

佐世保港の干尽(ひづくし)埠頭(ふとう)で調査する(右から)田村、冨塚の両氏。海上に見えるのは自衛隊艦船=22日、長崎県佐世保市 日本共産党の田村貴昭衆院議員は12月22日、長崎県佐世保市で、米軍と自衛隊基地を調査しました。「ながさき平和委員会」の冨塚明事務局長が、陸上自衛隊の水陸機動団配備や、大型艦船が接岸できる岸壁へと整備が進められている崎辺地区などを案内しました。小田徳顕・佐世保市議が同行しました。
 
 水陸機動団は、西部方面普通科連隊を第1水陸機動連隊に改編しつつ、新たに第2水陸機動連隊を創設しました。さらに、2024年には第3連隊が長崎県大村市で新たに編成される予定です。
 
 崎辺地区は、佐世保駅から4・5キロほどの所にある岬です。戦前は旧日本海軍の水上機基地でしたが、戦後に米軍が接収。1995年から2013年までエアクッション型揚陸艇(LCAC)の駐機場がありました。その後、日本に返還され、陸上自衛隊と海上自衛隊の施設として整備されています。
 
 冨塚氏は「大規模岸壁や管理棟、弾薬庫などが整備される予定であり、崎辺地区一帯が軍事半島と化すことになる」と指摘しました。田村議員は「崎辺地区、そして佐世保で、日米の軍事拠点としての強化が進んでいる実態を直接見ることができた。国会でも追及していきたい」と話しました。(2023年12月27日)