大型弾薬庫 住民は不安 田村貴昭衆院議員が陸自大分分屯地を視察

4日 陸自敷戸分屯地を視察 日本共産党の田村貴昭衆院議員は8月4日、国が長距離ミサイルなどを保管するための大型弾薬庫2棟の建設を狙う陸上自衛隊大分分屯地(大分市)を視察し、弾薬庫新設に不安を抱く近隣住民の声を防衛省側に届けました。猿渡久子県議ら党地方議員と住民らも同行しました。
 
 分屯地は県庁などのある市中心部から約8キロ、敷地面積は約155万平方メートルあります。すぐ横を国道と鉄道が走り、三方は大型団地に囲まれ、近くに保育所や小・中・高校、大学まである人口密集地です。
 
 田村氏は「住宅に囲まれた環境の中に敵基地を攻撃するミサイルを保管するということに住民は大きな不安を抱いている。地元へのていねいな説明が求められる」と強く指摘しました。
 
 住民らからは「なぜここ大分なのか」「しかも住宅地のど真ん中」「戦争になれば真っ先に攻撃される」など不安と危険性を訴える声が相次ぎました。
 
 応対した防衛省の担当者は「攻撃されても粘り強くたたかえる継戦能力と高い抑止力を(敵に)示すことが必要だ」と全国での弾薬庫整備の意義を強調。「大型弾薬庫とは大型の弾薬を保管する施設であり、スタンド・オフ・ミサイルも含まれる」と答えました。
 
 視察後、田村氏は「引き続き住民の声を届け、計画の中止、撤回を国に求めていく」と述べ、住民らを励ましました。(しんぶん赤旗 2023年8月5日)