「借金漬け生活できない」/安心の農政へ共に/長崎・雲仙 田村氏、再生プラン紹介

 総選挙九州・沖縄ブロックで日本共産党比例二議席獲得のため、比例候補として八県を駆け巡る田村貴昭ブロック国政対策委員長は5月12日、長崎県で活動する、ふちせ栄子衆院比例候補とともに、雲仙市で農業問題について農家と懇談しました。

 田村氏は、党の「農業再生プラン」も示しながら、農業の実態や党の農業政策を紹介。

 農地法「改正」にもふれ、「耕作者主義を投げ捨てる歴史的な大改悪」だと批判しました。

 懇談で養豚農家は、飼料穀物の高騰や消費低迷による価格の下落によって、「とても採算が合わない」と語り、価格保障制度が実態に合っていない現状を訴えました。また、大手による価格支配を告発。肉の格付け制度にも疑問を投げかけました。

 ほかにも、「五十年牛の繁殖をやっているが、こんなに安いのは初めて。燃料の油や肥料代は下がらない。農家はどこも苦しい」「生活できない。機械代に数千万円。借金漬けでやめざるを得なくなる」など苦境を訴える声が相次ぎました。

 田村氏は、「みなさんといっしょに、運動と総選挙によって亡国農政にストップをかけ、安心できる農業にしていきたい」と語りました。ふちせ候補は衆院選での支持を訴えました。

 懇談には上田篤雲仙市議、矢崎かつみ同候補も参加。十一月に行われる雲仙市議選で党の二議席目をめざす矢崎氏が市議選に臨む公約を述べました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年5月15日)