石綿製品の回収急げ 田村氏「周知は責務」 環境委

5月28日 アスベスト含有製品 環境委 日本共産党の田村貴昭議員は5月28日の衆院環境委員会で、使用が禁止されているアスベスト(石綿)を含んだバスマットやコースターなどの珪藻土(けいそうど)製品が回収されている問題について追及しました。(質問動画はコチラ)
 
 田村氏は、回収された珪藻土製品の数量や回収率を質問。経済産業省の後藤雄三審議官は、ニトリの対象製品数量が355万台、回収数114万台で回収率は32%(24日現在)だと答弁しました。
 
 田村氏は、バスマットの説明書には「吸水性が落ちても紙やすりで表面を削れば使い続けられる」としたものがあったとして、「購入した消費者は不安に感じているのではないか」と追及。厚生労働省の小林洋子審議官は「削ったり割ったりしても石綿の飛散は極めて少量だ」「直ちに健康への影響が生じる可能性は低い」と答えました。
 
 田村氏は「何を言っているのか。(潜伏期間の長い)アスベストの問題だ」「絶対安全と言えない以上リスク評価すべきだ」と厳しく批判。販売店のテレビCMでは「珪藻土商品を自主回収している」としか伝えていないとして、「回収が進むよう、被害の内容や危険性を消費者に知らせるのが第一の責務だ」と強調しました。消費者庁の片岡進審議官は「リコールの経緯、被害の内容、消費者への注意喚起を示すことが望ましい」と答えました。(しんぶん赤旗 2021年5月30日)